恒例の答え合わせの帰り際、珍しく先生と立ち話になった。
いつもなら、
『このままいきましょう。またお話聴かせてください。』
『ありがとうございました。』
で終了。診察室を退出。だいたいの所要時間は30分ぐらい。
今回は、立ち上がってからも、しばらくお互いに話がとまらなかった。
そして、先生からお礼の言葉をもらった。初めてのことだった。
曰く、今のウチらと話をしていると、自分の発達障害の子どもたちに対する
根本的なとらえ方が、やっぱり間違っていないと改めて実感できるとのこと。
発達障害をある一つの”天賦の才”のようにとらえ、十分に甘やかして心が育つのを、
じっくり待つ先生の方針は、おそらく受け入れられない親御さんは多いと思う。
これまでに、方針があわなくてそれっきりになった人は、かなりの数になるだろう。
だから、こうやって再確認できる時間というのは格別のものがあるのかもしれない。
帰り際に先生のうれしそうな声が弾んだ。
『やっぱり発達障害って、ぜんぜん病気なんかじゃないんですよ!』
<Sponsered Link>